奈良


東大寺大仏殿

(F30号)

  奈良といえばやはり大仏さんです。大仏殿は松永秀久が戦国時代に焼き払い、江戸時代に再建されましたが、創建当時の建物はまだ2廻りほど大きかったようです。

 今でも桁はずれに大きな建物ですが、その大きさを表現するために敢えて全体を描かず、人との対比でその大きさを表現しました。

※この画像は、クリック又はタップで拡大します。



興福寺遠望

 

 興福寺の五重塔は、高くて街からよく見えます。奈良町方向から真正面に、そびえたっているその姿が遠望できます。

 長い歴史を重ね、世の中の移り変わりを見てきた塔は、夏の強い日差しを真正面に受けて実に存在感があります。



春日大社への道

 

 一の鳥居を越え、玉砂利を踏みながら杉林を進んで行くと春日大社に着きます。鬱蒼とした春日杉の大木に囲まれた社殿は長い歴史を感じさせます。社殿の鮮やかな赤色を、圧倒的な補色の緑が際立たせています。



大和郡山城・桜

 

 お城と桜は切り離せませんが、この城の桜は特に見事です。城の廻りを埋め尽くしていると言っても過言ではありません。金魚でも全国的に有名な町ですが、春の「お城まつり」の桜は見逃せません。



坊城・桜

 

 橿原の坊城駅の近くを流れる曽我川の両堤に咲く桜は壮観です。堤は土手になっているので、桜もそれに沿って更に枝を伸ばし、川を埋め尽くす程大きくなっています。川べりには黄色い菜の花も咲き、鉄橋を走る赤い近鉄電車との色合いも絶妙です。



吉野・桜

 

古来から日本人にとって「花」といえば「桜」でした。日本一のスケールとしてあまりにも名高い吉野の一目千本桜は、その数万本、シロヤマザクラを中心に200種にのぼる山桜が咲き誇っています吉野は歴史上の人物とのかかわりも深く、神武天皇に始まり、源義経、静御前後醍醐天皇、豊臣秀吉など、有名な物語に数多くその名がされています。

日本人の花見好きは、わずかの間にぱっと咲き、あっという間に散り急ぐ桜の潔い姿に峻烈さとはかなさ対極精神性を感じるからでしょう



矢田寺

 

 大和郡山市にある矢田寺は「あじさい寺」として有名です。6月~7月にかけてて25,000㎡の境内に約60種類10,000株の紫陽花が咲き揃います。梅雨時の日本のウェットな気候が、多くの種類のきれいな花をずっと咲かせ、長い期間に渉って皆を楽ませてくれます。



今井町

 

 奈良県橿原市にある鎌倉時代からの環濠集落で、重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

 近頃、街の中は昔の趣に戻すようにキレイに整備されて来ていますが、絵を描く者としては、キレイになり過ぎると今の時代の生活感が無くなり、映画村のテーマパークのようになって来て、絵心が削がれてしまいます。キレイ=絵心(画題)ではないと思います。



竹の内峠の鯉のぼり

 

日本最古の街道と言われている竹の内街道。その大阪と奈良県飛鳥を結ぶ県境に竹の内峠があります。飛鳥時代と全く変わらぬ新緑あふれる二上山の山並みを背に、気持ち良さそうに鯉のぼりが泳いでいます。優美にゆったりと泳ぐ姿は、古くからの集落と見事に溶け込んで5月の爽やかな風を運んでくれます。

子供達が健やかに育って欲しいと願う気持ちは、いつの世にも変わらぬ親心です。これからもこんな風景が長く続いて欲しいという想いを込めて描いてみました



当麻寺

 

 二上山の東麓に建っています。東西の塔が建立当時のまま残っているのは、日本ではこの寺だけらしく、「当麻曼荼羅」の信仰、中将姫伝説、毎年514日に行われる練供養会式でも知られる古寺で、牡丹でも有名です。 お寺の西側に山が迫っていて、午後からは日陰になり、一日の写生会には少し不向きだと思います。



室生

 

 女人高野といわれる室生寺のあたりを近鉄電車が走っています。 静かな山間の緑や土の色の間を、オレンジ色と濃紺の車体が駆け抜けて行きます。



天理図書館

 

天理図書館の周辺は格別に紅葉の風情があります。天理教の中央図書館としての理念のもと、昭和5年に創設され、現在、国宝・重要文化財90点を含む200万冊の蔵書があるそうです。貴重書と呼ばれる本の中には「天理教の図書館ならば、間違いなく保存し、将来重要な資料として活かして下さる」と信じ、千年、二千年先の人類に役立てて欲しいと収められたものもあるそうです。実にロマンを感じます。



長谷寺


  西国三十三所の第八番札所です。 特に5月に咲く牡丹で有名な古刹ですが、広い境内には桜や紅葉も楽しめます。



柳生・花しょうぶ園

 

 奈良の東にある柳生の里は、江戸時代の剣豪、柳生十兵衛で有名な里です。その柳生陣屋跡近くにある花しょうぶ園は、1万㎡の広大な園地に80万株にも及ぶ花しょうぶが栽培されています。6月~7月上旬が見ごろです。



玉川渓谷.01

 

 高野山へ向かう国道371号線沿いを流れる玉川渓流は、澄んだ清流と狭い谷あいに新緑や紅葉が映え、県の名勝に指定されています。



玉川渓谷.02